「ギリシャ裏町散歩案内」稲尾節

歴史に裏打ちされて、山のような観光資源に恵まれたギリシャで(しかもそんなにミーハー嗜好でもないよね、古代ギリシャに偏るのが難と言えば難)(しかしこれは日本人に限らずそういう傾向あるみたいだしなぁ)、それ以外のとこにスポットを当てよーよ、という趣旨のエッセイだとのことなのですが。
どうでもいいのですが、女を売ってらっさる通りで「日本人だよねー? 女買わないー?」と毎度声を掛けられるのに辟易して「ギリシャ人!」と言い返したら笑われたらしい。
もともとエッセイに近い方だけど海外専門というわけでもないみたい。
ちょっとゆっくりと時間を取って廻った場所の本という感じっス。
しかし偏見じゃなくて日本人ていいカモなんですね。
カモられても実際特に気にならないような金額なので、ますますそれが当り前と化してしまってムキーと頭に血を昇らせても当の日本人にすらわかって貰えないんすね。


ギリシャの人たちの憩いである大道芸。日常の風景。
都市のアテナには貧民街というものが存在せず、しかし、街から炙れた人間てのはどこにでも存在するのだという話。隣国トルコの国境付近までタクシーで行った話、トルコからの脱走者がいるのだということ。脱走の請負業者の噂。
車等の必要のないくらい小さな島へのバカンス。世界遺産に近づくクルーズ。
土地の人らが会いに行く、えーと、宗教関係者?
『エレニの旅』という一時代を切り取った映画、恋に破れ崖から身を投げたサッポーという女詩人。もともと詳しい土地ではないですが初めて聞くことばかりです。
そーいや、小泉八雲ってギリシャの出身だったんですね、それも知らなかった。