『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#11 虫

とってもぶっちゃけまして対象はゴキブリ、毎度お馴染みの暴露療法です、ところでなんとなく治療風景とこの名称が結びつかないのって私だけでもないですよね。。。
昆虫法医学者のおじいちゃんと、ロシア生まれイスラエル育ちのシカゴ在住のパンキッシュなお嬢さん(なんだかこの時点で根性があるのが当然という気がします)は同じようにゴキブリが嫌い、というか怖いだけならまだいいんですが、不安が強すぎて対処できないというか生活が困難な状況に。
ところで彼女への治療は本当に触るところまで到達する必要があったのかw
おじいちゃんのほうは医者になる過程で「実験のために素手で捕まえて来い」と言われ、ほとんどテンパりながら手を伸ばしたらなんか案外平気だったと(恐怖は逃げるほど増大、立ち向かうと消える、の法則ですね)、しかしこの方はもともとが昆虫好きでゴキブリ以外はむしろ大好きだしなぁ。むしろ二歳の時に身の危険を感じるほどのゴキブリの大群に遭って他の昆虫は全然オッケーって段階でちょっと不思議な気が。


お嬢さんのほうはわりとオールラウンドに昆虫嫌いで、一番駄目なのがゴキブリ、というのはある意味で順当だという気もします。恐怖症ってわりといろんなものにあるんですけどね、と説明がされていたのですが、銃器や電化製品の恐怖症ってのはないらしく。
(でも飛行機や乗り物の恐怖症は存在してませんか? 聞いたことが)(ああ、でもこれ水や空や空間に対する恐怖症が進化したものに過ぎないのかも。)
どうも、恐怖症そのものは遺伝しないものの、祖先が数代に渡って危険に晒された存在に対して因子のようなものが存在するのではないか、という説も出てきているのだとか。とにかく、一つだけ言えるのはまだ恐怖症の解明自体が発展途上の分野だということでしょうか。