「東京の地下鉄」カラーブックス、デニス・ショウ/諸河久

保育社のカラーブックス(≪日本の私鉄≫なんかもここのシリーズ)の中の1冊。
なんでも“地下鉄”というものの定義は実ははっきりしていないらしくて(JRの路線でも一部潜ってるし、東京メトロの路線も一個橋がある)、基本的には事業体で区分する、というのが一般的なのだそうですが、東京の地下鉄なので東京メトロ都営地下鉄、それと乗り入れをしている各社私鉄とJRの車両もちょいちょいと載っていて。
個人的にはメトロ丸の内線の高架部分とかの写真が嬉しかったですかも、多分、今更すぎて載せないんでしょうが、鉄道オタクでもないとそんなに見ないんですよね。逆に。
(同じメトロの東西線の橋はそりゃあ何度も何度も見かけるさー。)


内容自体はわりとコンパクトにまとまっているのですが、初めて読む都営三田線のあまりの不遇っぷりにちょっと涙してみました、え、え、なんという計画頓挫の連鎖...orz
この時点ではまだ実現していなかった東急目黒線との乗り入れで、せめて車両が綺麗になっていることを祈ります、都営浅草線の乗り入れのカオスっぷりはもう、見ててうんざりするほどだったのですが、ちょっとは廻さんかいとか(方向が違うだろう)、若干理不尽なことを考えないでもありませんでした、すみません。
出版当時(平成4年、1992年)ではまだ12号線と呼ばれている大江戸線がなんとも小さくて可愛らしいとか(トンネルの直系が5.3mです、浅草線が7.3m)、他ではあんまり期待されてた記憶がない大江戸線を一番に期待してたりとか、若干他の本とのトーンの違いはアメリカ人著者さんだったからなのかなぁ?
三田線が見違えるようになっているだろう、てのは私も願いたいですが、涙出るぜ。
それにしても地下鉄車両ってなんか細身で可愛いなぁ(メトロ東西線はごめん除く)。