『美の巨人たち』三上誠/灸点万華鏡(日本)

三上誠−美の巨人たち
(1919.08/07−1972.01/16)


肺結核が死に至る病だったという時代、手術により肋骨を11本(全部で24本)失うという経験をし、常に死と隣りあわせで生きたという画家さん。
≪灸点万華鏡≫ってのはどうも東洋医学に感銘を受けたことによることが基点になっている模様ですが、灸点ってのはもともとこれが針治療のツボのことを指していうらしい。人体模型っつーか構造図っていうか不思議な作品です。
息も絶え絶えで針を打った時の感銘なのかなー。


というかマジ、常に死に掛けてらしたってことしかネタがない...orz
なんでまた、線路の近くに住むんだか気がしれないよ、怖いよー。
本気でこう、余所ごとにかかずりあってる暇がなかったという風情です、が、なんでそんな身体で線路の側になんか住むねん?! あと、いくらなんでもさすがにお嫁さん(ずっと付き合ってらした、というか支えてくれた恋人さん)のご家族に結婚反対されませんでしたかとかいらぬ世話ながらはらはらしました。


大手術っていうか、身体を動かすだけで痛む(だろうなぁ;)上、それでも再発の可能性があり、51歳の時に再発、そのまま亡くなりました。享年52歳。
なんで絵なんか描けたのか、というか描くためだけに生きているかのような人生。
絵を見る人は、むしろ彼の人生に思いを馳せずにはいられないんでしょう、正直。