『世界遺産』#537 モルドヴァ地方の教会群(ルーマニア)

モルダヴィア−Wikipedia


もともとモルダヴィア(Moldavia)というほうが一般的、という西洋的なのかな?
モルドヴァ(Moldova)というのはルーマニア語モルドバ語なのだそうです、モルドバ共和国(さらにごめん、でも国名はこれが一番メジャー表記...orz)という国もあるんですが、むしろ“モルドヴァ地方”のほうが国よりも大きいんですよ。
中世の≪モルダヴィア公国≫が元になっているようです。


ここの教会群はフレスコ画という、漆喰が乾く前の表面に水溶性絵の具で絵を完成させることで表面に膜を作る、という方法(宗教関係だと多いよね)で描かれた壁画が特徴で。
モルドビアン・ブルーという鉱石を使った青が多用され、現在も美しい色を保っています。
というか、純粋に鑑賞に耐えるっつーか、劣化してませんね、ホント。
初期壁画には文字が読めなかった住人たちのために聖書の内容が描かれ、信者たちに親しまれていた、というかどっちかというと娯楽に近いようなものでもあったのかもしれませんね、聖書って結構面白いし。16世紀のオスマン=トルコとの激闘の時代には多くの戦士を奮い立たせる題材が選ばれたのだとも。
(リアルタイムまでとは言わないけど、立派に当事性持ってるね。)
ヴォロネツ修道院の『最後の審判』は、モルドヴァ芸術の最高傑作なのだとか。


一度は途絶えていた信仰も復活、教会は現在も立派に役目を果たしているのだとか。
1993年に文化遺産として登録されました。