『失われた文明 インカ・マヤ』1、アンデス ミイラと生きる

まあなにぶんにも、日本はその辺に埋めておいて自然にミイラになるような気候風土ではないし、西洋もその辺は似たり寄ったりなんではないかと思うんですが。
しかしまあ、スペインがインカ帝国のミイラを焼いたのは別にいいかなっつーか。
民衆のミイラはともかく、王家のミイラは処分されて当然だった気がします。
ある意味で権力者の追放と似たようなものだったのかもしれんですね。
(そこまで詳しく文化を知ってたかどうかはわかんないけどな。)
(ただ、見ただけでかなり重要な意味合いを持っていたというのは知れた気も。)


とりあえず、他人さまの村の墓暴いて、そこに自分たちのミイラ突っ込むよーなことをしていた時点でお互い様という気もしないでもありません。祖霊崇拝なくても、先祖の遺体を拝む習慣がなくてもかなりダメージっつーか、普通に嫌...orz
地域が近いから死体の崇拝って近い習慣あったってのも十分考えられるしねぇ。
そもそもインカ帝国は、そうやって先祖たちの死体をシンボルとして。
死後も「支配者」として生前のように振舞わせていたよーなのですよ、んで新しい領土を増やしちゃあ、そこにミイラを置いていたと。
ところがまあ、それが鼠算式に増えてってミイラの世話で財政圧迫、阿呆か。
侵略者が来て焼き払ったっつー時のちょっとばかし安心したような様子はなにごとかと。


けれど、もともとそれは民衆の間で自然発生的に出来た習慣だったそーです。
日本だとカビそーだからミイラってのはともかく、命がないものを世話する感覚はわかるじゃないですか、それが親しい者ならなおさらあって不思議はないかもなぁと。