「日英同盟−同盟の選択と国家の盛衰」平間洋一

少なくとも、かつて同盟してた国と戦争にまで至ったんだから中国はよくないよ! というのは日英同盟の本で語るべきではないよーな気はしました(日本とイギリスのことはベタ褒めです)、あと、海運国は周囲が海だから高い見識があるというのは日本の不明っぷりをさんざんご自分で嘆いていたのを裏切ってますがいいんですかとか。
そもそも大陸の国特有と言う“帝国思想”(自分の国を中心に考える、みたいな)は日本が戦前に陥っていたことなのだと言ってたんですが、海運国ですよね?


ものすごく不平等とは言わないんですが。
最終的な結論としてはそんなに偏りがあるようにも見えないし、少なくとも一つの意見として認められてもいいと思うんですが、中間がどうも半端というか、日本の欠点にはちゃんと触れているんですがフォローがしつこくて、おまけに全く同じことで他国は叩く。
日本の欠点を避けていないところは評価してもいい気はするんですがねぇ。


とりあえずはドイツが“日独英”で同盟を結ぶと騙しを掛けてきましてね、ソ連と日本を戦わせようと目論んでいて途中で身を引いたら、あら日英同盟の完成。しかし意外と始まってみるとイギリスが乗り気だったとか(細やかな気遣いする国ですねー!)、その後もなんだかんだと日本の評価を悪くしないでくれたりとそう悪い思い出でもなかったようです。
日露戦争で勝った時の喜びようったらなかったです、見てて恥ずかしかった(何故)。
日本はもちろん「初めて認められたー!!」と大喜びしてましたしね。


そして思った以上にドイツ黒かった、そうかナチスが特有なんじゃないんだ。。。