『世界遺産』#547 ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会(ポーランド)

ヤヴォルとシフィドニツァの平和聖堂−Wikipedia


ルターさんによる宗教改革ののち、宗教戦争が起こり(カソリックvsプロテスタント)。
それが終りました時に領主がその地の宗教を決めることになり、どっちかっつーとプロテスタントの多い土地なのに、なんとカソリック総本山、ローマ教皇の直轄地だったもんだから否応なしにカソリック側に決まっちまいましたよと。
住人のほとんどが教徒だっつーのに、教会は街の外に三つだけ、建築一年、木造のみ! という無理難題を突きつけられ。
しかもその資金は全て寄付のみっつー状態がむしろこの地のプロテスタントを盛り上げたんじゃねぇのかとまで思いましたよ。無理難題を呑むことで争いを回避したんだよ、という意味で“平和教会”と呼ばれてます。


あ、先に作られたヤヴォルよりシフィドニツァのほーが豪華です。
これでもかこれでもかっていうくらい、彫刻、、、じゃなくて木彫り(表面塗ってあります)の像が並びまくってます。なんでもプロテスタントは聖書の内容以降は認めないそうなので皆聖書題材なのだとか。
三つ目の教会がグウォグフにもありましたが1758年に焼失。
その後ポーランドの地になった時には弾圧がなくなった替わりにドイツ系だったプロテスタント系住人が流出してすっかり廃れてしまいましたが。
最近ドイツと共同して修復していたりといろいろ関係は良好です。さすが平和教会。
2001年に文化遺産として登録されました。