『世界遺産』#551 アントニ・ガウディの作品群 I(スペイン)

アントニ・ガウディ−Wikipedia


まあ大概有名な人なのでほとんど知っていることばかりだったんですが、とりあえず、皮手袋のショーケースのデザインによって富豪に見出された、というのはむしろ富豪のセンスの良さを褒めたいところですなー。
エウセビオ・グエルという人で、最初にデザインを任せたっていうグエル邸も確か世界遺産の中に入っていたんじゃなかったかな? あと、公園と礼拝堂? 教会堂ってなってますが、この二つも数えられているんだね。あ、カサ・ミラも入ってる(わりと初期の一般住宅っつーかアパートメント、わりと好きにやってます)(グエル邸はさすがにちょっと遠慮がち、門が非常に素晴らしい竜の意匠で、ありゃ一回見たら忘れられないですよね)。


なんというか、一瞬の隙もないよね、この人の作品ってつくづく。
私は建築には全くの素人というか、正直、特に見る目のセンスもないなー、と思っているんですがこの人のだけはわかる、というか誰にでもわかる。天才の作品だと思います。
もしかしたら世界一有名な“サグラダ・ファミリア”は未完の大作。
有名な建築家が蹴った後、ほとんど無名のガウディのところに話が来たのですが。
しかし宗教の素養がほとんどなかった彼は、そのことを気に病んで勉強をし、断食をしている時に掛けられたという「自分を責めてはいけない、貴方には聖堂を造る天の定めがあるのだから」という言葉にてむしろ宗教に目覚めたのだとか。聖堂のデザインを依頼されるのは建築家としてもっとも光栄なことだ、とも言ってたらしいっすね。
うん、やっぱり宗教って人を救うためにあるもんだよね、つくづく。