「北欧空戦史」中山雅洋

フィンランドの本です、いえ、別にフィンランドのみの本ではないんですが、フィンランドが主役ということで誰もが納得するんじゃないかと思いますというか、フィンランド空軍が著者さんが本を執筆した動機ということで間違いないと思います。
えー、北欧の国々はそもそも平和意識が高くプライドが馬鹿っ高くてちょっとどうよ、と全く国際上思われてないわけでもないようなんですが(日本人だと変わり者くらいしかそんなこと言わないけど)、そのプライドの責任は果たしていると思うんですが。
どうも世界大戦の前は単に弱かったみたいです、のほほんと暮らしてたらしい。


そしてノルウェーはおたおたしている間に大国に支配され。
フィンランドはものの弾みで空軍を作ってみたらなんか異様に善戦しちゃったというか、またソ連が侮って弱い部隊からだんだん強い部隊へと変更していったおかげで超ウルトラ級のエースまで輩出(撃墜数で決まります)、エース級が標準にしか見えません。
そしてその強さを見込まれドイツの援助を受けることになるものの。
国さえ守れればいいや、とばかりにひたすらソ連とだけ戦ってた空の勇者。
イギリス&アメリカの支援がソ連に行き、それと戦ってるのだけはなんか「えー」と思ったけどね、なんかどうも身内同士って感覚が(イギリスもろくでもないけど世界大戦時の欧州の中で一番マシ、でもろくでもないよねー!)(どっちだ)。
あとついでにスウェーデンはおろおろしてました、ところでむやみに戦闘機を作る能力だけ備わってたのはなんでですか一体、フィンランドを政治的にも人情的にも応援してるんですが、中立!! を貫くことにしたようです、なので援助はこっそりと裏で(をぃ)。
とにかくまあ、フィンランドが強かったです、あー面白かった。