『建築の世紀』「記憶」を、未来の子どもたちへ 国際子ども図書館(建築家編、職人編)

近代、初の国立図書館として作られた帝国図書館の建物を踏襲し(公式Web)。
古い部分もあるけど新しい部分もあるよ、というような再生建築の一形態なのだそーですよ、とはいえまあ、母上は見ながらずっと「このくぼみが汚れると」などということばかり気にしていたわけなのですが。
もともと建物の老朽化が問題になって永田町の国会図書館に機能が移転されることによって、一度建物の存在ごと忘れ去られ。
1980年代に本館の蔵書量が多い時に別館としての構想がぶち上げられ。
そしてその後「子ども図書館」という役割が決まり。


そのことを踏まえての再建計画がされましたよと。
当時のスタイルでもってほとんどのものは自然物で作られているため、「建築は触って感じるもの」という建築家さんの意図のもと、ガラスの覆いの内側に外壁の一部が置かれ。
部屋の中のルネサンス風の装飾の漆喰も全て海産物などの自然物。
いつくかの部屋はなるべく完全な復元をする、というコンセプトのもと。
自分たちで型を起こし道具を作るところから始められたとのことなのですが、昔はこんなに簡単に道具が手に入らなかったろうに、どうしたのかなぁ、と感慨深げに職人の方が言っておられましたよ。
現代建築のシンプルなアーチ状の閲覧室に。
今の技術があるからこそ容易に作れるようになったローマ風の柱に入り口、ガラス戸をアクセントにした新旧入り混じる建物なのだそうですよ。
しっかし、実際、奇麗な建物だったなぁ、掃除どうしてるんだろう。