『世界遺産』#562 ザモシチ旧市街(ポーランド)

ザモシチ−Wikipedia


ルネサンスの街並みを見て「この都市を祖国に持って帰りたい!」という野望を持ったのだというザモイスキさんなのですが、いやー、正直、侵略して自分の国の所属にするんでなくて良かったー、とか安心してたわけですが。
(そんなコンスタンチノープルな。)
まあさすがに、イタリアに対してそこまで無謀なことする人はいないか。


祖国に帰って十数年で宰相にまで上り詰め(ついでに陸軍の最高司令官も兼任してたそーな)(ま、この人ならいっか)、よっしゃー、やるぞとポーランドの端っこに自分の学校があったイタリア・パドゥアの建築家一人に街全部を設定させて。
やっぱり十数年で作っちゃったみたいですよ。
んでもって街の名前は彼から取った“ザモシチ”、教育が大事だっつっちゃー学校を作り、貿易が大事だっつっちゃー余所の商人でも実力があれば優遇し、そこに来た各国の人らに対して宗教の自由を約束し。ポーランドでも珍しいシナゴーク(ユダヤ教の礼拝所)も、なんかわりと街に遠慮して作られているような? あのアーチとか、統一感。


街全体が五角形の形をし、城を頭に人体を見立て。
城壁を低く頑丈にして、どこから攻撃されても応戦できるようにと作られた都市。でもこの都市、攻撃されたことない、よね? 長いこと東西交通の要だったそうですよ。
1992年、文化遺産として登録されることになった今も生きている街ですよ。