「幸福な無名時代」G.ガルシア=マルケス

ルポルタージュとしては確かに若干どうかと思いますが、すごく面白いので不問です、そして人間的には鵜呑みにしても構わなさそうなので、別にいいです。
間違ってて問題がありそうなのは「貨幣に額面が書いてない」という辺りくらいでしょうか、でもさすがにそれは勘違いのしようがないでしょう。黙々と状況を受け入れるドイツ人に非常にときめくものを覚えていたのはなんか我ながら違うような気がしないでもありませんでした、そうか、彼の国では水不足の時に水撒くと警察に通報するのか。。。
そして“水不足を予告”した章は確かにルポ言わない、で、実際どうなったんだかの結果が知りたいな、と思ったんですがどうでもいいのでしょうか(雨さえ降らなければほぼ正確な状況なんだろうとは思いはしましたがルポではないよそれ!)。
ええと、忘れていましたが南米大陸北端のベネズエラ
最近ちょっと(お口が)元気のいい大統領がいるので一部で知られておりますが、基本的には鉱物資源があるくらいでわりと地味で、しかし食って行くのに困るということもないようです、指導者さえまともならば(多分今の人は一定以上まともー)。
それにしてもベネズエラ人の労働者を潜在的な「敵対勢力」と見做し、他国からの移民受け入れを積極的に行っていたって、もうちょっとまともな政治しろよ! 独裁者に独裁するなって言ってもしょうがないんですが。ちゅーか、前体制をクーデターで打ち負かした将軍がそのまま大統領に、というパターンがぽちぽちとあるらしく(選挙やってその将軍が選ばれたらそれはそれで正当なわけですな)。


えー、ベネズエラの人たちが幸せだったら細かいことはいいんですが。
とはいえ1958年の文章だからその後が知りたいです、半世紀前だよこれ。