シンポジウム『景観とまちづくり 安曇野の未来を考える』

翌日の建築ツアーと松本大学で行われたシンポジウムに行きました(公式Web)。
私は東京(育ったのは東海)の人間なのですが「安曇野」というのはピンとくる地名ではなく、ただ、知らなくても美しい響きだな、と思うというか、んー、偏見かもですが横浜とか軽井沢とかの実際の地名とは少し違う範囲の方らの共通の地域というか。
実はちょっともともとの人種が違うというか、律令制時代(平安の前かな?)に“安曇”と名付けられたのがその由来なのだそーですが、その当時すでに九州から来た海洋民族・安曇族が元になったのだとか。


母上の言う、そういえば顔立ちが違う、というのはともかくとして、もと「海の民族」であることにはなんとなく納得いっていた方もいたような。
基本的には話の中心は建築であって。
その問題はなにも長野という地方に特有の問題でもなく、西洋と日本の対比としてよく取り上げられるというか、規制の有無は確かにあれど、家の外側はパブリックという意識が日本人には欠けているというか(西洋でも内側は個人のものだそうで)。
高さ規制はともかく、外装に文句付けられたらむっとする人が多いのかも。
とはいえ、観光に力を入れるつもりの安曇野という地ではまた少し話は違い、メシの種、観光地型の美術館に活路を見出しておられたのですが、実際、安曇野ちひろ美術館は都内のいわさきちひろ美術館の約4倍の入場者があり、それがなんで、ということを考えると、土地の雰囲気も込みで来るのでは、と言っておられ。
町ぐるみでほんの少しくらいずつですが、景観を整えたりしてるんだよと。
≪景観法≫(2004年)なんかがちょっと面白かったですね。