『ゾンビの真実』

まあ、なにを見てるんだよと思わないでもないんですが、とりあえず≪ナショナル・ジオグラフィック≫だし無料だし、みたいな観点だったんですが。ハイチのブードゥーに関しての話はいまいちかなぁ、まあ正直キリスト教のほうが進んでると言いたげだったんですが、ぶっちゃけて最後の審判とか真顔で唐突に話し始めるし、直接は無理でも多少の変化球を与えればなんとかなりそうというか、地盤としては似たような地点のような。
日本人的な感性としてはなに言ってんねん、というのがトータルの印象でしょうか。
ただ、見ていて面白く思ったのはフィクションの中で描かれるゾンビというものが非常に統一された印象であること、それを分析しようとしたところ、案外と筋が通ること(大脳皮質が麻痺をしているが脳幹が生きているだけで最低限の生存機能が残り、そのために独特の動き方をするし遅いが休息を必要とせず、いつまでも動き続けられる)。


そしてウィルス研究をしている人のところに話を持ち込んでも、5分で人の身体を作り変えることはありえない、けれど、と結構真剣な顔をしている。
最後のほうまで引っ張られていましたが彼女が口にした、狂犬病とインフルエンザ・ウィルスの遺伝子情報を掛け合わせるとあるいは近いものが、というのはひょっとしたらけして実現はしないだろうけれど(まともな感性を持っていれば)、科学者として興味がある領域なのかもしれない、と思わされないでもなかったですね。
あと、ゾンビ対策を真剣に立ててる人は他のどの災害に対しても案外強そうでした、都市のインフラやライフラインについてもきちんと調べてるんだww まあ実際、人間型した災害以上に人間社会にフィットした災害もないもんな。他は概ね大丈夫だわね。
自分たちが仮の支配者だと思ってるのかもね、という表現は結構面白かったな。