『美の巨人たち』オキーフ「ピンクの上のふたつのカラーリリー」(アメリカ)

ジョージア・オキーフ−Wikipedi
(1887.11/15−1986.03/06)


正直こう、私もやらしい形だなー、と思ってしまったんですが。
なんというのか元の百合の形があんなんなんですよね、そーいやどっかで女体の比喩されていたのも見たなぁ、聖母マリアを示す花ってのもこれではなかったでしたっけ。少しばかりの誇張と、けれどほとんだ見たままを、巨大な花として描いた女流画家。
まあなんというのかなまじ女流画家が珍しかった時代だったからか“スキャンダル”に追われてしまったそうなのですが、受け流せていたらそれまでだった、という気がしないでもないですね。しかし彼女にとっては絵は全て彼女自身の分身であったらしく。
それで自分の意図しないものを自分として語られる、というのはさすがに嫌だよなぁ。
(興味本位のほうがまだしもってことってない?)


昔専門教育を受けていたものの、田舎で美術教師をやっていて、それなりの年齢になるまで描くことをしなかったのだという彼女。抽象画を描き、女性である、ということでもって世に注目され。
若い美術家たちの育ての親だった写真家と結婚し、NYの地に膿んでいた時に彼と共に田舎に行き、花と出会い、その衝撃を皆に伝えようとその絵を描き。
スキャンダルによってすっかり嫌気が差して砂漠に行き(さらに後退;)。
んで、次に彼女が描いたのが砂漠の中に転がる動物の骨。と花。
ああ、うん、「花」も彼女の分身だな、と思いますね。