『世界遺産』#568 氷河 Glacier 〜世界遺産が語る地球46億年 II〜

火山が地球をつくり、氷河が形を変える。
氷河−Wikipedia
というスペシャルの後半、氷河の回。
なんでも最後の氷河期は約1万年前なのだとか、その範囲は例えば北米大陸の自由の女神のいるマンハッタン島(2万年前)にも迷子石、と呼ばれる氷河に運ばれた岩石を残しているくらいなので、その影響なんてのは正直ありふれているらしく。
アラスカ・カナダには国境地域の山岳公園、フランスのウェーゼル峡谷の装飾洞窟群にはその頃の壁画が残り(文明は見付かってませんが人類すでにいますよ)、スウェーデンのトナカイと暮らすサーミ人地域は氷河によって削られたこちらは平面。
ユングフラウ(スイス)、アルプス山脈も氷河に削られ。
テ・ワヒポウナム(ニュージーランド)では、やっぱり氷河に削られたという土地が140m海面が上昇したことで複雑な地形になってしまい、ここにしかいない“森に暮らすペンギン”なんて存在まで出てしまったようですよ(閉じ込められたんだろうね)。


グリーンランドや、カナディアン・ロッキー山脈公園群(カナダ)辺りが氷河といえば定番のような気もしますが。この辺の研究では80万年ほど前の氷の層を調べて当時の気候を知ることもできるのだとか。
南半球にも氷河は存在するようで南米のロス・グラシアレス国立公園(アルゼンチン)にはペリート・モレノ氷河。アフリカ大陸、タンザニアにもキリマンジャロ国立公園の中に氷河の残る一角が、一番古い箇所で1万年を遡るここは近年30年ほどで異様な勢いで減退していて、2020年までには消滅してしまう、とも言われているそうで。