『食彩の王国』#203 はぜ

ハゼ−Wikipedia


ハゼが干潟で口をぱくぱくさせているのを見ながら母上が「なんでムツゴロウって不味いのかしら」とのたまったんですが、確か絶滅危惧種(食っちゃいけないというレベルではないけど)なのに食うなとか、一応データ調べたらわりと味いいと書いてあるよとか。
まあそんな突っ込みはあるんですが、ハゼは彼女の口に合うようです。
んで、同じように干潟に生息、というかハゼの一種がムツゴロウなのね。
小さいものは佃煮に、大きなものは主にてんぷらにされるのですが、小さいながらそれほど処理に時間が掛からない、というか、頭からなにから完全に食べられる魚で。頭が大きいことが縁起が良いとされて欠かせない正月料理にもなっているとのこと。
(江戸時代、佃島、というところでそもそも佃煮は作られ始めたそうな。)
ところでお雑煮のダシになったハゼは食べていいんだよね、あれ?
あれだけ肉がふっくら残ってるのに、食べるな、と言われたら切ないですよ。
味がないのかもしれなくてもとりあえずチャレンジしてしまうなー、というか、汁を吸って案外味がちゃんとしてる可能性もあるなー、とやきもきしています。


このダシ、獲りたてのハゼを串に刺して囲炉裏で焼き。
縄で結んで天井に一週間、燻して乾燥させた、という、昔の囲炉裏のある生活スタイルならともかく、現代ではどう考えてもものすごい手間の掛かる(作ろうとしたらかなりの高級品になりそう)一品。つーか、宮崎の人たちはどうやって手に入れてるんだろう本当に。
あまり最近見かけた気がしませんが、ハゼのお雑煮いいなぁ食べてみたいなぁ。