『食彩の王国』#211 ハタハタ

ハタハタ−Wikipedia


ちゅーか、昭和40年ごろには21万トン、平成3年には71トンと激減して、、、という段階で一体どんな数値なんだか見当もつかないわけですが、主に産卵期、海面に産卵のために上がってくるところを一網打尽って辺りで逆によくそれまで減らなかったなー、というのが正直なところです、あ、もちろん単に水産資源に疎いだけですすみません。
三年間の禁漁したみたいですが、漁獲量はやっぱり今では厳しいみたい。
でも、長持ちする上に“しょっつる”という調味料にも使われ。
あんまり安いために家庭でも箱買いが普通だったんだよ、というところを聞くとむしろその底力に感動したほうがいい気もします。鰤の卵が好きなお殿様が、なんでも鰤の獲れる地域からやって来られてね、仕方ないからと(やたらたくさんある)ハタハタの卵で代用して我慢してたんだよ、という話が残っているそうですが失礼な話ですとも。
(ぷり、という食感のためだよ、という説もあるそうですが。)


でも、山間部にも運ばれる貴重なタンパク源ともなるとありがたいどころじゃないな。
海外の調味料として最近ちょっと知られるようになった魚醤の一種であるしょっつるは、魚を塩漬けにする、だけ、三ヶ月も経つと骨も頭もなんも消えうせて(もともとウロコがないのだそうな、ところでなんで長持ちするんだろうね)、そのもろみを絞り出して作られたものがしょっつる、発酵食品の一部ですが癖がなくて結構食べやすいよね。
あ、いや、もとが長持ちするというより、ウロコがなく小骨が少なく骨と身が乖離しやすいために加工が容易ということなのか。へー。