『世界遺産』#583 慶州歴史地区(大韓民国)

慶州歴史地域−Wikipedia


まあ、ぶっちゃけて“王”ってのは欧州ではそうでもないみたいですが(日本には王は古代にしかおらん、将軍が相当するかなと)、戦の先頭に立って指揮をする、という考え方があるもので、女王では周辺国に攻め込まれる! という気持ちはわかるんですが。
この、善徳女王がそれまでなるべく交流を控えてきた唐に援軍の申し入れをした時の返答はさすがに酷いと思います、「助けて欲しかったら王はこっちが送る」って、普通に断ったほうがまだしもじゃん、女王だから舐められたっていうレベル越えてるよ!
そこまで言われたら普通は怒れっていうか、一方的な他国の王なんか断れ!


で、この新羅は彼女(次も女王みたい)が結局国の土台を作ったらしく。
その次の次の代の王らが三つに別れていた朝鮮半島を統一(しかしその後、また新興国高麗に取って変わられたわけですよ;)、仏教に帰依し、そこに救いを求め、んー、女性らしい意味で争うことよりも国の中に目を向けた人だったのでしょうか。
前に聞いた話では、むしろ複数の民族の存在する朝鮮半島はその統一に仏教思想を借りた、と言われているらしいですし。なんかある意味で半島の礎的な人だよなぁ。
世界遺産となっているのはこの彼女の建てた“木造の九重塔”、13世紀にモンゴル族に攻め込まれて(半島は防衛が大変すぎる...orz島国でごめん)焼き払われてしまったという岩の基礎部分や東洋最古の天文台、龍となって国を守る、と言った王が葬られた海岸線は紹介されていただけかな?
2000年に文化遺産として登録、時代が違うものが他にもいろいろありそうだなー。