『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#5 アジア各国におけるプライマリケア アフガニスタン−目下の急務:公衆衛生分野の人材育成

東南アジアが続いた4回までと変わってパキスタンとイランに挟まれたアフガニスタンの回、現在戦時下からの脱却中なんだよ、というところからまず始まります。
首都はカブール、人口は3千万人、人口増加率は約4%で高め。都市人口率は25%。
15歳未満が49.7%、労働人口は47.7、65歳以上が2.6%という構成。
千人辺りの5歳までの幼児死亡率が257人、1歳未満は165人。高いなぁ。
死亡理由は肺炎が半分ほどで続いて下痢症、10%ほどが麻疹。衛生環境は良くない。
という状況を見てくると当然地域医療そのものが発展段階に至っていない社会、というのを想像すると思うのですが、うーん、国の公衆衛生に携わる人とか見てる限りではどうも西洋医学とは別のシステムがあったところが破壊された、という気もしなくはないかなぁ。
なんかベトナムとかインドとかとは違うよね、これ。
現地の宗教など事情により、女性の患者は女性の医師に掛かるのが望ましいのですが(イスラム教ですね)、現時点で教育を受けている女性がほぼいないこと、そもそも現地語で書かれた公衆衛生に関してのテキストがなく、女性の医師のみならず絶対的な人手不足があるということが、現地の人により極めて理論的に語られてたのが印象的でした。
今まで出てきた東南アジアの国などでは、若干他国の方法論を取り入れたりしてたんですが、そういうこともなく、うーん、どこの教育なんだろうあれ。どう見てもインテリ。


女性が医者に行けず、女性が行けないと子どもも行けない、という悪循環があるものの、それでも都市カブールの周辺などでは少しずつ予防接種や通院の習慣は出来つつあるみたい。
というか、まず病院そのものに慣れて貰わなきゃ、という状態ってことですよね、これ全体的に、特に国内情勢そのものを語る授業ではないんですが、正直なんでなんだろ?