『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#10 アメリカにおける健康づくり 大規模緊急災害に対する公衆衛生の危機管理

対策が進んでいると一般的に考えられているアメリカに公衆衛生テロ対策について「大規模緊急災害対策の準備期」2001年9月同時多発テロ以前とに別けて語る会。
まずもともと、アメリカの大規模災害への対策としては各州を超えるような自然災害が主でその代表的な例として1992年8月ハリケーン・アンドリュー、アメリカ南部が広域で被害に遭ったことなどがあったのですが。
1993年3月NYのワールド・トレード・センター、爆弾テロ(最初のテロ)。
1995年4月オクラホマ市連邦オフィス、国内グループによる犯行。
などが行われてテロへの対策が意識され。
日本で1995年3月、東京地下鉄サリン事件(公衆衛生分野が関わることになったきっかけ、欧米からも高い関心が集まった)が起こり1999年、生物兵器に的を絞った対テロの制度が作られました、HRSA(保険資源事務局)ってのはこの時かな?
CDC(疾病管理予防センター)もその対策に、こちらはもともとある組織、というかもともと戦中は生物兵器を研究する側でした(結局他民族国家では自軍に被害ないの無理だわ、とそれ以前の経験を生かして疾病対策にシフトした組織です、なんかこの経歴が好きw)。
んで、2年の準備期間を経て2001年7月くらいから実際に大々的な生物兵器テロに関しての制度を整えようとしつつあったようですね。


そして、911テロを境にして国家保安省が設立され(2002年)。
その後の炭素菌の騒動を経て次々と生物兵器テロに対しての国内予算が計上される流れになったものの、インフルエンザ・ワクチンの大々的な不足という事態や。
よくよく考えたらテロ以外の被害のがずっと多い、という事実を経て落ち着いたとかw