『爆問学問』#24 塚本勝巳(海洋生命科学)

“「脱出したい!」のココロ”、そもそもこの方自身、ウナギを求めて三千里でもどこでも行ってしまわれるわけですが(いや、学生が実際には頑張ってるけど)、それは彼の居場所が場所ではなく“ウナギ”だからに他ならないだけかと思うのですが。
ウナギはなんでもいまだに謎の生物で、この方が第一人者、まだ天然の稚魚すら誰一人として見たことはなく(頑張って探しておられるそうです)、孵化させた稚魚でさえ、さんざんな調査の末にやっと特定が出来たというのですから大した話です;
せ、成長しないとわからないのか、それはすごい...orz
(DNAでわからないのかなぁ? とか思っちゃうんですけど、比べられるものがないと意味がないとかそういうことなのか、、、いや、DNA検査もばっちり語ってらしたんですが、それだけじゃ足りないみたいな話運び、大変だなぁ。)


で、世界のウナギは現在見つかっているだけで30種、地域によって多少の差異があれど、どうもこう、一つのウナギが別れて進化したものなのではないのか、という結論に達しつつあり、その源流の湖を現在調べているそうなのですが。
そうするとなぜその場所を飛び出したのか、ということが問題になるそうです。
そうですね、そもそもなんでまた回帰するのか、回遊するのか、という習性も動かなくても生活していられたはずの場所を離れたことで始まったということになるのか。
今のところ先生の仮説である答えはなんでも娘さんの古典の教科書の中にあったそうなのですよ、松尾芭蕉の「そぞろ神」、これが騒ぐので旅に行かないとね、という漂泊の心、これは多分、自分ではわからない違和感や居心地の悪さが原因なのではないのかと。
ああ、なるほど、そういうふうに括るといろいろわかりやすくなりそうだなぁ。