『爆問学問』#43 宮田亮平(芸術学)・前編

“アートのハート 〜芸術は爆発、か?〜”、私みたいなどっちかというと頭でっかちなタイプの人間(多数派ではないとは思うんだけど、結構いるとも思うんだよね)にとって「芸術」というのは要するに、人間の思考回路を具現化したものであろう、ということを思い込んでいるのではないかと思いますもので。
鉄を熱して熱いうちに捻ると確かに面白い模様になるな、と頭で理解は出来ても。
それが芸術だ、と紹介されると小首を傾げる、だってそれはあくまで自然界の反応であって人間の作り出したものではない、飾ってあること自体に違和感があるわけではないんですが、どうしても単にオブジェじゃないか、というふうに思えてならない。
で、それが恥ずかしい思い込みかというとそんなこともないとも思うんですが。
だってわかんないものは仕方ない、今、これを打ちながら薄ぼんやりと考えたのは、その反応や模様や形を「面白い」と思うこと自体も人間の思考の所産なのかな、ということなのですが、いずれにしろ露骨に左脳(デジタル担当)の理解です、すみません。


なので太田さんはそれを口に出して言っちまえば良かったんじゃないかと思います(決め付け)。学長さんの作品≪鵺≫とかも正直意味わかりません、ぶっちゃけてただ奇を衒っただけじゃないの?!
まあ、必ずしもそのままではないかもしれませんが、なんらか納得しないものを抱えていたのは見ていればなんとなく伝わってきますもので。
で、口に出して言ったのが今現在、これらの作品って居所があるの? というかなりストレートと言えばストレートな問い。そして芸大の人気絶大の学長さんの反撃は「君の言葉ってピュアじゃないよね」というもので、ははははw 波乱を含んで後編に続くのです。