『野生の楽園』#15 ンゴロンゴロ:アフリカの巨大クレーター

ンゴロンゴロ保全地域−Wikipedia
クレーターって正直私、隕石で作られるものかと思い込んでいたんですが、200万年ほど昔に出来たという火山噴火口。直径19キロほどの、うーん、四方を山に囲まれたんー、立地的には盆地みたいなものかな?
長い乾季には植物が枯れ、全てが色褪せるもののほぼ一年を通じての草原があり、このクレーターの外に生涯出ることのない動物がほとんどだそうです。自らが捕食者ながらワシ、ヒョウに狙われるネコ科のサーバル。規模が大きく、数匹が捕われる隙に他が逃げることを前提としているヌーの群れ。それに沿うように側にいる一回り小さいトムソンガゼル。
サーバルは草食獣の側にいると捕食者に見付かってしまうかもしれないので、引越ししてみるとそこにはシマウマが。そしてヒョウに襲われてしまい。
普段は強く素早いヌーも、子育ての時期にはヒョウに追われ。
カバのような大きな動物もライオンにやられる、という、全体的な動物の種類は少ないながらなかなかシビアな土地です。そして、全ての捕食者たちの獲物のおこぼれを狙ってミミヒダハゲワシ、コシジロハゲワシが飛び回ります。
マカディ湖にはフラミンゴがいて、そこにも捕食者であるキンイロジャッカルが。


というか、どちらかというと狭い世界であるからこそ、捕食関係がきっちりしていて、それが逆に個数調整になっているのかなぁ、ということも思います。どっちかというと今まで見ている番組はそれとは違うんですが(結構捕食者もいろいろ妥協すること多いよね)、弱肉強食、と日本人が考える時の想像図ってむしろこの関係に近いんじゃないかなぁ。
豊かな自然があり、そこにいるためには食われることも覚悟の上なのかなぁ。