TVシンポジウム「海から暮らしを支える〜内航海運の可能性〜」

内航海運というのは大雑把に国内運輸の船バージョンということのようなのですが、今の輸送シェアの7割くらいがトラック。船舶はわずか10%ちょっと、鉄道はもっと少なくて10%にも満たないような配分のようなのですが。
エネルギー効率的にはトラックが一番悪く、その半分以下で船舶、さらに少ないのが鉄道という、まあ、トラックのが小回りが効く分やりやすいのかなー、とは思わないでもないものの、さすがにもうちょっとなんとかならんものか、という発想があって当然のことではないかなと思わないでもないのですが、それがされたのがこの空前の電気・燃料の高騰傾向が出てきてからというのがなんというのか日本らしいと言えば言えるのかw
(一旦注目したことに関しては、というか取り組んだことに対しての成果出すのは早いと正直思ってるけどね、腰が重くて粘り強い性質なんじゃないかなぁ。)
あともう一つ言うと、阪神淡路沖大震災の時もそうだったようなんですが、今回の東日本大震災においても災害救助や復興支援に非常に強い効果を発揮したのだとか。
よく考えてみれば道路なくなってれば当然のことのような気もしますね。


現在の状況としてはあまり振るわない状況のためか、それとも中小零細企業(船舶1杯しか持ってない業者さん)が圧倒的なためか、船舶寿命の17年ぎりぎりの船が多く、就業人口も非常に高齢化していてほとんどが45歳以上、一番多いのが55歳以上という。
受け入れ態勢や数社合同の安全管理連合を作ったり、今までオペレーターを使っても一括受注システムではなく、航海の質の維持管理は行いつつ(船舶業界最大の日本商船って2社間の事故で生まれてるもんねw)、良い意味での競争原理を取り入れよう、と頑張っているのだとか、全部は当然無理だけど、もうちょっとシフトしてもいいよなぁ、うん。