「震災と鉄道」原武史

2011年10月30日の刊行で、要するに3月11日の「東日本大震災」を中心に語り始めて、どういうわけかリニアは危険! 原子力と同じ!! という論調にて終わった気がする、個人的にはナショナリズムか危険かどっちかで済ませ、それと停車駅が少なすぎるし、都市もない中で沿線の発展も保証がなく、そもそも現状の新幹線利用から減少している中で、利用見通しが甘すぎる。
という至極もっともな内容をぺったり引っ付けておいたほうが良かった気がする。
危険論も一理あるし、ナショナリズムも言われれば納得する範囲ではあるんだけどねw
正直そこだけを中盤にあった沿線の話と離れて続けて読んだらクドかった気がね。


とりあえず三陸鉄道や東北路線などに関しての話に関しては真面目に読んでいいシロモノだと思いますし、そのためだけに1冊読み切る価値はあるかと思います。まあ、バスの本数が少ないと遅れる可能性があって使いにくいよ! というのは他の方法があるみたいなんですけどね(専用道のバス路線、ただ、これも鉄道とバスの優位を丁寧に検証した結果の方法だと思うので、この本の方向性でいいと思うんだよね)。
三陸鉄道とか本気で無料運転やってたんだよね、、、ここのおかげで通学できたよ、というのも私は聞いてたけど、やっぱり何度聞いてもいいと思う。
それと比べてJR東! というのも、うん、こんだけやってる人ならいいんじゃないかしら。JR九州を褒めておいて、東北のほうが鉄道を大事にしてると思う、というところでちょっとなんか感心しました。愛してるものへの叱咤激励は多少間違っててもいいよね。
やたらと正しい/間違ってるに拘ってますが、うんまあ、ちょい語気強くて気になるんですよね、でも、まあそれでもいいくらいには面白かったから私はいいや。