『知られざる動物たちの隠れ家』#4 ヨルダン川:水辺の光景

大地溝帯−Wikipedia
中東の地、ヨルダン川はまずフラ湖に流れ込み、水量をだいぶ減らしてガリラヤ湖に、そして塩分の濃い非常に低い標高にある“死海”へ。この地域はどっちかというとイスラエル、キリスト教の『旧約聖書』、ユダヤ教の生まれた土地というほうが通りが良いような気もしますが。川の流域にはオオカミとキツネが、湖にはナマズとモモイロペリカンが。
キツネはシラコバコを狙うもののほとんど果たせず(鳥強ぇw)。
湖岸のアシ群にはジャングルキャットが潜み、ペリカンが棲みます。
川を下ると8世紀にアジアからやってきたバッファローがクワの木に身体を摺り付け、実をイノシシが食べ、そのイノシシはジャッカルに狙われ。クイナ科の水鳥バンは湖のハナガメの皮膚の上に棲むヒルを狙ったのか水に落ち(可愛いw 無事だったかしら)。


大地溝帯、という地域は中東からアフリカにつながる巨大峡谷。プレートの裂け目。
アカギツネ、スナネズミ、ヌビアアイベックスは峡谷の王者、時期になるとオスは大きな角でメスを掛けて戦い(それ以外の時期はオス同士くっ付いてやんの)、空の王者はイヌワシ、イワハイラックスは鼠という意味を持つ象の親類。彼らはアカシアの葉を食べ。
繁殖を済ませた渡り鳥がヨーロッパの湿地からこの地に渡り、アフリカに渡り、またヨーロッパの地に戻る時にこの地の木の生い茂ったヘルモン山でまた休むのだとか。ペリカンやツル、ウやコウノトリなどは約8000キロの旅をするそうです。
見た目は厳しく岩だらけで、おそらく地味なんてのもないんでしょうが、年間を通して見ると本当に美しい土地で、価値がないと思われたから今も美しいままなんでしょうか。
なんか、この地に帰りたがった民族の気持ちはわかるかなぁ。