『The世界遺産』フィレンツェ歴史地区 (イタリア)

フィレンツェ歴史地区−Wikipedia


この回で主に取り上げられていたのはルネサンスというよりルネサンス前夜、イタリアのフィレンツェの地で活躍した芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロよりも、どっちかというと職人と芸術家の中間のような存在の画家ボッティチェリ。少なくとも工房にいて、なんでメディチのお殿様に取り立てられたんだかわからない、という不思議な彼なわけですが(気付いたら同じ食卓で飯かっ食らってるというw)。
前に見た『美の巨人たち』では領主の弟とその恋人、次代を担うはずの彼らを続けて失い、兄である領主も後を追うように亡くなってしまい。そして、この街での彼ら一族の力は低下し、けれど領主さまが生前に言っていた通り、彼の作った館は残ったそうですよ。
そして、当人が反省の末(精神的に落ち込んでたのかなぁ、と思います)(メディチ家とはいい仲だったっぽいんですよね)、華美を戒める時代の趨勢に乗って焼き払ってしまったはずの絵も、単純に美しいものとして貴族の別荘で生き延びたのだとか。
うん、ボッティチェリはもったいないと思います、シンプルに。美しいもん。


そもそもこの街、フィレンツェはこの時代に職人らが台頭し、街を飾り。
そして後の時代の基礎というか意識を形作り、ルネサンスの拠点となっていった模様ですよ、それはパトロンとなった貴族や資本家の存在があってこそなのだとか。ていうか、貴族が作らせているとはいえ、街中を飾ってるのなら庶民も見れるよな。
というか、メディチ家もこの頃、外を向いていたってこともあるんでしょうか。
1982年、地域単位で文化遺産として登録されたとのことですよ。