『美の巨人たち』石田徹也「飛べなくなった人」(日本)

石田徹也−Wikipedia
(1973.06/16−2005.05/23)


あー、なんというか大雑把に同年代の人間なもので(70年代生まれなので)、むしろどっちかというと年上に「心酔」している人がいる印象があるというか、微妙に評価が“イラストレーター”でしかなかった頃から実は存じ上げているんですが。
なんかこう、露骨過ぎてちょっと違うんですよね、なんというかね。
独自とか、目が離せないとか、誰の心の中にもある、とかやっぱりそんな感じの褒め言葉が並んでいたんですが(聞く限りではそんなだいたいそんな表現されてますね)、すっげぇ正直「まとも」ではない世界でも珍しいかというとそんなことないよね。
我々の世界観の中で、まあ、それでもクオリティは高いと思うんですが、でもやっぱり唯一とかそういうのは思わないというか、やっぱりいい意味で芸術ではないというか。
身近です、ああいうの、赤裸々っていうか露骨ですが。
私がじゃなくて、大まかに同世代なら多かれ少なかれ言ってることが通じるように思います、んでなんとなく、同世代が評価に加わっていたらなんとなく彼はまだこの世にいたんじゃないかしら? いや、私にはちょっと合わないだけでやっぱりレベル高いと思いますし、独特の気持ち悪さがあるし、やっぱり別の形で評価されていた気はしますし。


もっと芸術にならなくちゃ! というのは気持ちわかるんですよね、だって評価のされ方からするとそっちのが正しいんだもん、評価はちゃんと嬉しかったんじゃないかしら。
箱の中にいたり、デパートの屋上で括りつけられてると思ってますよね、私たち。