『都市と防災’08』#10 延焼火災とその対応

世界の著名な市街地大火の1位が1923年の関東大震災で34.71k㎡、2位が江戸の明暦3年(1657年)の28.79k㎡、これ「明暦の大火」だよな。それから1772年の明和9年、ひょっとして「振袖火事」かな?
大阪の享保9年(1724年)が4位、1906年のサンフランシスコの地震による火災がやっと5位で登場、6位が関東大震災の横浜(これ東京と事情が違って石油タンクがあったためらしいです、がばらばらでこの順位かぁ)、シカゴ大火(1971年)が7位。
あら、東京大空襲が142.68k㎡…結構な量だったんですね。


というランキングを見るとかつて“紙と木で出来た都市”と言われていた意味がさすがに無理もないような気もしてしまうのですが、これが1945年以降も1960年くらいまでの間に都市火災が頻発して、1970年代の酒田市火災(聞いたことあります)を最後にして、阪神淡路沖大震災があったとはいえまた、ということになると、材料というより都市構造の問題なのではないかしら、と正直思わないでも。
いや、授業でもそう直接は言ってはいないものの火災延焼を食い止めるための都市構造の話をしていた辺り、それに近い認識はあるようですね。
江戸時代には実際にそうであるかどうかはともかくも、民衆の焼け太りということは言われていたようですね、商店が数年で減価償却が済んでしまう造りにしていたり、家が簡単な造りになっていたりというのはあったようで、火事になると一番貧しい層の人たちが生き延びられる、という構造はあったにしろ、材木店の放火というのは賛同しにくいw
1960年くらいまでの展開と1970年代の酒田市火災の話をもうちょっと詳しく知りたいなぁ、現代心配すべきなのは地震火災ってことになるみたい。