「フランス中世歴史散歩」レジーヌ・ペルヌー/ジョルジュ・ペルヌー

読んでいて大雑把にイングランドのノルマン→プランタジネットの本と思い込んでしまったことは確かに自分もどうだったんだろう、とは思わないでもないものの、最終的に6割は少なくともその関係で本文の比重が超えていたような気もしないでもなくw
よくよく考えてみると、この本で扱っているのはフランス王国の始め(それ以前はフランク王国というちょっとまた違う国だとされているわけですが、続いてる部分とそうでもない部分があるんじゃないかなぁと、傍目には)カペー朝の時代で。


2代で終わってしまったイングランドノルマン朝はともかく、プランタジネットがやたらめったらと目立つのは実際の歴史がそうだったんだろうなとしか言い様がなくw あれですね、南フランスの大領土であったアキテーヌの女性相続人はねぇ。。。
領土的な意味だけじゃなくて勿体無かったんじゃないでしょうか、ただこう、プランタジネットが「喧嘩好きの王朝」とまで言われたのは正直彼女のせいだという気すらしないでもないので、ことフランスという地の王位には相応しくなかったのか。
ちなみにこのアリエノール・ダキテーヌさんは先にフランス王家に嫁ぎ。
十字軍の間のごたごた(諸説あってよく真相がわかりませんw)によって離婚。
続いて選んだのがイングランドに渡る前のプランタジネットの次代、彼女の夫であったためにイングランド王として選ばれたような節すらないでもないという、二国を股に掛けた大スペクタル劇が展開されているわけなのですが。
振られた側(フランス王)の影が薄いのも仕方ないような気もしないでもないのですが、その後少しずつ土地を取り戻し、当時の宗教事情も上手く生かし、まあうん、影は薄いけど頑張ってますよね、次のカペー家の歴史も英仏百年戦争だけどね!(またプランタジネット相手だね)