「スイス独立史研究」瀬原義生

そもそも『ウィリアム・テル』などのイメージに代表される(これもどうも最近知名度が落ちてきているそうで、あとすみません、ロビン・フッドと混ざる...orz)貴族の圧制を追い出した、というのがスイスという地域で、その追い出された相手がハプスブルク家なのだ、ということは最近少しずつ聞くようにはなったものの。
そもそもスイスって国を考えると複数の言語や民族が共存し、正直、国全体のまとまりはそれほどないよ、というようなことは聞くもののだったらよく考えると「なんで一つの国なんだろう」ということが今更ながら気にならないでもないのですが、いや、国内で揉めただとか仲が悪いとも全く聞いたことがなかったので気にしたことがなかったのですが。
要するにあれですか、むしろ台頭してくるハプスブルク家への対抗として集まり。
ハプスブルクがオーストリアの地に収まった後も、軍事上重要な峠を有していた関係上微妙にちょっかいを掛け続けられたと、、、あれなんですね、むしろそれで国内で終身独裁者なんて名前の人物が出てきてもごく自然に善政の中で戦死なさるわ。
宗教改革の時期になっても宗教の共存を唱える人が一番の支持を得るわ。
そんな彼が開戦を決めても他の都市が一生懸命取り成すわ、というようなことになるのですね、正直まあ、戦う永世中立国、質の高い傭兵の国、という漠然としたイメージがあったんですが、うん、さすがに相手が悪いというか、ヨーロッパを一時席巻したハプスブルク家ですものね、これに負けなかったのならそれは強いに決まってますわね。


傭兵自体は南ドイツの地の産業の発展に押される形で人が余り、困窮する家庭を救う、という出稼ぎの意味合いもあったみたいなんですが、商業的政治的意味合いも強かったのだとか、なんかこう、不思議な国だなぁ、本は結構難しかったですw