「渋谷駅とその周辺−懐かしの電車と汽車」巴川享則

渋谷ってのはもうちょっとJRがややこしいイメージだったんですが(埼京線使ってる「湘南新宿ライン」のせいだろうなぁ;)、わりとシンプルで、JRが山手線と埼京線、東急が東横線と田園都市線、でいいのかな? ええと、この時点で「東急玉川線」になってるんですがよくよく本を確認したら2000年の発行でした、どうなってるんだろうw
新玉川線という呼称は時々見てたんですがさすがに玉川線ってのは珍しいな。
で、あとが東京メトロ、というか営団地下鉄が銀座線と半蔵門線。
それと京王電鉄が井の頭線、という説明されていたんですが、古い本だと思い込んでいたんですが2000年の本だといろいろ異論があるんですがww
なんだろ、多摩川新聞社というところが出してるのでなんか事情があるのかな?
ただ、見た目だけではなくて実際にきっちりと古い時代が押さえてあるので本体そのものが古いのかなぁ、という気はするんですけどね。


基本的に写真が主でモノクロなので、渋谷駅の本とかと比べて新味はないんですが。
個人的に面白かったのが山手貨物線の話、新宿なんかだと今の高島屋新宿などの土地を有してたって理由などで語られることも多いんですが、渋谷って観点でまとめて読んだのは正直初めてですかも。
戦時中に使っていた蒸気機関車が、いつまで持つ? とお国の偉い人に聞かれて、せめてこの戦争が終わるまでは、と答えたという(よく考えたら、どういう意味で「終わる」と言ったんだろうかと思うと複雑だよなぁ)エピソードが語られていたんですが。
ところがどっこい、戦後10年くらい生き延びたんだよー、という、それはすごい。
多分電力供給が不安定だったからとは思うんですが、その光景はちょっとときめくな。