『東京人』1993年11月号「私鉄沿線物語」

だいたい20年くらい前の本で、ここに出てくるのが、えーと、小田急東急京王京成、西武東武京急、と言ったところでしょうか、沿線東京だっけ? という疑問が出てくるものもぽちぽちあるんですが、でもどっちかというとこの沿線までは東京にがっつり通勤通学してるからねっ、という、なんか切ない結論になりがちです、長距離ラッシュ辛い。
都市が西に発展していく、というのは都市に限らず国単位でも言われてることなんですが、東京がまさにその典型例で、関東大震災を期に居住地がばーっと西に広がってった一因となったのが上でも挙げた私鉄軍団、個人的にはここにJR中央線なんてのも入れてみたいんですが、あれも立派な居住地路線だよね、元私鉄ってだけでもなくて。
イメージ的には土地開発では東急なんかが有名かと思いますが、小田急も長いしね、あとの路線はもともと人が住んでいたり、西武東武なんかはちょっと路線や後背地が広すぎて人が散らばってるような気もするのですがw
特急や車両に関しても地味に語られてましたが、まあまあ、それは漠然としたイメージの範囲で留めておくのが地域雑誌的には正しいと思います(いっそ東京日帰り私鉄特急というテーマだったらそれはそれで喜んで拝見しますが、でも鉄道雑誌で見たそれw)。
トイレの綺麗さだ、券売機が古いだ新しいだ、なんか京王だけ120万部の機関紙刷ってるww とか、これ新聞に挟んでるからだそうです(他は2〜6万くらいでした)。


まあやっぱり、沿線に点在する住宅地や、小説に出てくる私鉄の舞台などなど、地域誌らしいものも、個人的には沿線格差って話としてはすごく面白いけど、冷静に考えるとなんか微妙なんですよね、利便性の違いは当然としてもそっから踏み込んでいいの? と。
ただ、東京率いる関東の歪な都市構造と考えるとそれはそれで面白いかなぁ。