「新交通システム」カラーブックス、吉川文夫

新交通システムというのはまあ大雑把にモノレール(釣り下がってるのと跨座式と呼ばれてる乗っかってるのとがありますね)を代表とする“新しい交通システム”そのままなんですが、曖昧な題材のわりには著者さんの力量なのか結構面白かったです。
ただ、地元の多摩モノレールに関してが読みたかったのに「続いての新顔モノレールは多摩になるだろう」というところで終わってしまってました、しまったw


あと代表的なところでは東京の都営大江戸線のリニア動力とか、現在はリニア新幹線としてすっかり定着した浮上式のリニアモーターカー大江戸線はこっちでも検討されたことがあるようなんですが、トンネルの幅小さくするのには向かない、ということで断念されました、要するに浮く分が無駄とw)(名古屋が実験的に行って、大阪地下鉄のほうでは導入されてます、本では鶴見緑地線)などに関しても語られていたんですが、時期が時期だけに博覧会で飾られていたよ、とか現在リニアブームがあるんだけどその前に実験線が取りやめになってしまって残念だったよね、とか、まだそんなレベル。
それほど新しくはないんですが登山鉄道などによくあるケーブルで引く牽引鉄道、一旦なくなったのちに復活した歯車のようなものを線路の中に数本入れて噛みあわせるアプト式(これも同じく勾配に対抗するための)。基本的にはスキー場などに設置されてることの多いロープウェイ。
この時点では東京都には一つもない、と言われてますけど今は高尾山にありますよねw
あくまでも博覧会つながりで語られていたんですが、そもそも電車が日本で始めて紹介された時の話がされていたのはちょっと笑いました、歴史系の著者さんだからかしら。
えーと、上野懸垂線が日本では最初? 西武系遊園地のほうが先だっけか。