「東京メトロをゆく」イカロスMOOK
- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2010/07/27
- メディア: ムック
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前に読んだPHP研究所の『東京メトロのひみつ』でも思ったんですが、なんだろう、東京メトロの監修の入った本って鉄道趣味者と拘りが違うことは全く構わないと思うんですが(だってメトロの本とか普通にかなりの人数いるユーザーが読むだろうし、乗ってても全部のことに関してはわかんない人がほとんどだよね、私鉄やJRの特定路線の本だと鉄道趣味者にしろユーザーにしろ詳しいからどうしても種類が違うと思う)。
やっぱりなんか全体的に浮き世離れしてる気がするんですよね、なんてんだろ、例えば都営地下鉄の本読んでても「この時代にこんなことやってたからこういう技術が必要になって」とかそういう呼応のような部分が存在してるんですが、メトロは同じように工事を語っても技術メインとか苦労とか、要するに一人称の話に終始する。
でもそれが不思議かというと、私はわかるにはわかるんですよね、だってそれこそメトロっていうか営団地下鉄が最初に始めたことがどうしても多いし。
揉め事があった話にしたところで東京都とは事情が違うから、どのくらい時間が経ったら語れるようになった、というはっきりしたものでもないだろうしなぁ…。
なんていうんでしょうか、結局のところ歴史の流れのようなものがなく、路線は路線単独で存在しているし駅も駅ばらばらで存在しているし、他の地下鉄の本なんかだと乗り換えにくさランキングとか、どうも数字めいてくるんだよね。
ただ、東京メトロがもともとそういうものだしね、と言われてしまうとそんな気もしないでもないしな。とはいえ、内容が詰まらないわけではないです、自分の頭の中に地下鉄年表とか入ってたら密度の濃い穴埋めになったと思いますし、さすがに半蔵門線くらい迷走してたり副都心線くらい変わってると面白いw まあマニア向けかなぁ、やっぱり。