「江戸東京・街の履歴書1−番町・九段・麹町あたり」班目文雄

シリーズの1冊目で前に新宿とか四谷辺りの本(「新宿西口・東口・四谷あたり」でサブタイトルですw)を読んだ時は結構面白かったんですが、ていうか他の巻が「銀座・有楽町・築地あたり」と「浅草・上野・谷中あたり」ってなんか最初だけやけに地味じゃなかろうか? と思ってしまう私が無知なんでしょうか、いやでもなんかちょっと趣が。
まあ大雑把に番屋というのが旗本なんかがいた土地のようです、わりと小さい感じの家と、それなりのサイズの家のある区画があったようで、だいたい中の上と上の下くらいがいたんじゃないかな、という気が。一番町二番町って名前なんですね、知らなかった。
明治期に一気に移動していったのでこの土地は役人に下げ渡されて、一時的に無償譲渡、のちに買い上げということになりましたが高い買い物ではなかったようです。
というわけで文化レベルはわりと高いみたいなんだけど無味無臭で詰まんないよ! というのが正直なところです、文士村になってたこともあったようですが、関東大震災の辺りで移転、学校もわらわらと生まれてるんですがほぼ移転、残ってるのがすごく珍しいとか言われてますし、ただなんかここにいる間は穏やかで良い土地なような気もしないでもなく。
変な事件に巻き込まれたりするようなこともないようです、どうも。


麹町はその名前の通り麹関係の店もあったようですが、長く通り沿いに名前が付いてることから国司通りかな、という推測があってなんとなく納得。
九段はもともと武蔵野台地の端っこで、昔は坂じゃなかったそうですが坂にしたせいで高低差が出来道が出来、とりあえず九段下が地下鉄駅名ですね、靖国神社と武道館。
あと半蔵門の辺りに城内を通る庶民の道があって、閉まると大変だったという話などなど、変化はあるんだけどやっぱなんか大人しいな、いや良さそうな土地ですがw