『都市環境デザイン論’10』#13 設計者・コンサルタントの選定

要するに公共施設や、それに近い性質を持つ建物の設計はどのように人物に、どのようにして選ばれているのかな、という回だったんですが、横浜市民たちにされたというアンケートの反応は圧倒的に「コンペかコンベンション(会議や集会って意味なんですが、この場合はどうも調査その他で相応しい実績を持つ相手に依頼することのようです)(話し合いってニュアンスのほうに近いのかな?)」、という時点で横浜市民だと平均的日本人一般からとはちょっと感覚ズレてそうだなぁw とか、ちょっと項目のまとめ方に疑問が、などということも思わないでもないんですが、理想としては実際そうだなと言われると他にないよね。
ただし、現状日本で一番多いのは、というかほぼ大抵匿名入札で行われておりまして。
この長所としては金額しか判断材料がないので選ぶのが楽、そして金銭的負担が非常に低い、という部分。この欠点としては、まあよく考えなくてもわかるような気もしますが、事実上、安く上がるだけでどうしてもろくなもんが建たないと。
実用的なオフィスだってんならともかく、公共機関ならもうちょっとなんとかしようぜ、さすがに、というのは正直当たり前としか言い様がないですよね。


とはいえ、コンペ式だと設計者にも負担が少なくなく、そもそも誰が選ぶんだよ、という問題がないでもなく、コンベンションだとこの場合は設計者の負担はともかく、選ぶ側の責任重大だしなぁ、そもそも上の匿名入札ってのも、談合が行くところまで行っちゃった結果に行き着いた制度のようなので、それ自体を責めるのもちょっと違うよね…。
中国のコンペの場合は、計画がどんどん変わってしまうから注意が必要だけれども、それでも国の勢いに惹かれて人が集まるのだとか、市民側からも参加者を入れるとか、広く情報を開示するとかそんな話が、なんかすごく基本的なことなんですが自然の流れかなぁ。