『食彩の王国』#459sp スパイスの誘惑~日本・インドネシア“香辛紀行”~

“スパイスロード”という表現は私は始めて聞いたのですが、これ、番組のオリジナルなのかな? ただ、言いたいこと自体はまあわかりやすいかな、恒常的な交易ルートか(シルクロードは嘘だ、と言われてますが貿易ルートとしてはあったのよ)、もしくは食材が伝播していった経路ってことだろうし、この回の場合は後者かな?

「豚肉と胡椒が出会い物」と呼ばれていて、なんでも日本でもすでに江戸時代に背油(獣の肉食べるの禁止されてたんですよね、背油は肉じゃないって言ってたんだって)を使った胡椒の料理が作られていて、とちょっと新鮮な説明が。

スパイスロードって要するに日本がどん詰まりっていうか終着点だよね、どちらかというと番組の後半で語られていたナツメグによって世界史のど真ん中に引っ張り出された、西洋の標的になったんだよ、という話のみに今までどちらかというと馴染みがあったんですが、アジア圏はアジア圏でそんなのと全く違う豊かな食文化の共有の歴史があるんだろうなとふと、今の時点で経緯みたいなのがあんまりきちんとわかってないのが残念なのですが。

フランスの1流料理店で修行をされた日本人のシェフが、世界中のオファーを受けた中で選んだのがこのインドネシアの地、なんでもこの地のスパイス文化に惹かれ、新しい世界が開けるのではないか、と思ったとのことなんですが、あれだよね、現地の人たちも日本へもインドネシア料理が広まることを楽しみにしてるようで、思惑が実は微妙にすれ違ってる気はしないでもないけれど、こういう中から新しい文化が出来るんだろうなw

 

スパイスってどうしても添え物の印象が強かったんだけど、ナツメグとか生食してる島とかもあるんだね。肉とか炒め物とか南国の料理には欠かせない存在だしなぁ。

もうちょっとこういう歴史の話、聞く機会が多いといいんですけどね。