『八重の桜』#3 蹴散らして前へ

このサブタイトルはなんか好きだなぁ、ちょっと乱暴な響きなんですが、なんていうんだろう、八重さんのお兄さんを取り巻く停滞した状況が、なんだろ、仕方のないことだとか、ある意味で当然の流れのように受け止められる準備だった気もするんだよね。

なにか大きなことを成し遂げようとする時は、なにもしない者たちが群がって邪魔をしてくる、蹴散らして前へ、というのは、ある意味で別に世に拗ねてるわけではないような気もします、あと、家老? の西郷頼母さんかなぁこれ、「はやるな」というのも、なにもやってることが間違ってるってわけでもないよね。

そういうふうに一旦きちんと両者を平等に扱ってくれてるほうがフィクションとしては好きです、現実ならともかく、作ったんなら両方の立場見せて欲しいよね。

というかあとの世代の人間にとっては“前に進むのが正解”だと知っているんだから、必ずしもそちらを賛美ばっかりしなくたって十分そのことわかってるんだしね。

 

八重さんはお兄さんの手で砲術を教えて貰えることになり、彼は彼で会津で蘭学所を作ろうとしていて、過去付き合いのあった佐久間象山の門下生に話、をしたところ、なんだろ、むしろ蘭学所の許可は出たものの他藩出身の彼に教わるのが釈然としないって流れなんだろうかこれ、だがしかし、キャリアなんかではあっちの人のがずっと長いわけだしなぁ。

もともと三男だったせいか、わりとあっさりと来てくれることになりましたが、そろそろ名前覚えておくべきなような気もする。

で、その辺から雲行きが怪しくなり、もともと軽んじられている(というか嫉妬って気もしますが)砲術の家だったこともあって、いくつかの諍いを経て爆発、兄に蟄居命令が。

なんて話が単に面白いわけないんだけどね、でも私この回好きだな、真摯だからかな?