『カラマーゾフの兄弟』#3 長男・満 棄てられた犬

 やっぱりドストエフスキーのキャラって極端なんだけどリアリティあっていいなぁ、としみじみと感じているんですが、それともロシアの風土と微妙に日本があってるんでしょうか、ああでも、舞台の置き換え(あの独特の閉塞感)はスムーズに行ってるよね、これ。

昼ドラはあんまり好きじゃないんですが、ストーリーが破綻しない昼ドラは好きw

あと、日本に合いそうなのはディケンズかなー、はははは。

 

作品の上では最重要なのは次男なんだろうな、と思うんですが、個人的に原作からなんとなく好きな長男の回、同じキャラクタとして認識してるのかっていったら、意外と地味に被ってるというか、要素が共通してるって気はします。

あ、でも父親はドラマのほうがわかりやすいし(ひょっとしたら寂しがり屋かおい、なんて最悪の現れ方してんだ;)、母親の自殺エピソードが最重要ってことになってるし、三男なんかはちょっと浮き世離れが強調されすぎててなにを考えてるのかわかりにくかったんですが、ドラマ版のだと普通に「優しい」が前面に出てて可愛いですよね、これ。

(原作よりドラマのが優れてるって言ってるわけではなく、要素をはっきりと抽出してるって側面はあって、それは映像作品としては正しい選択だよね、稚拙はあっても。)

長男は粗野だしいい加減なところはあるけど、だからこそ父親に無謀でも立ち向かっていけたんだよね、という次男の言い分っていうか評価は好きだなぁ。

本当に兄弟同士は優しかった次男と三男の母親を通してきちんと感情的なつながりがあって、少し拗れてしまった部分はあっても、と思えるんだけど、そこに圧し掛かる父親が重いというか、どうしても支配下に置きたがるっていうか、息子を詐欺るか普通。

どういう順序で物事が起こってるか相変わらずさっぱりですが、重要じゃないなw