『カラマーゾフの兄弟』#5 剥がれる仮面

ところでこう、あくまで原作の時点で男も女も揃っての美形揃いという設定ではあるんですが、無駄なまでに三兄弟が美形なので(それもタイプが違うんだきちんと!!)、次男が三男に対してにじり寄ってる時に正直黄色い悲鳴を上げかけてしまったんですが。

ときめきってこれかときめきって、と思ったけど、よく考えなくても設定重いすね。

とりあえず、工務店が善良でなかろうとも、「死なば諸共」とか最初から言ってるから自覚済みだし、さすがに諸悪の根源に非難されるような筋合いもなさそうな気もします。

悪事させられてたのに自分の責任じゃないことで切り捨てられたら逆に腹立つよなー。

次男の言ってることって結局詭弁の類なんですが、三男みたいに善良な性質だと言い返せないというのもわからないでもないかなぁ。とりあえず父親が単純な腹いせだけの意味で癇癪を爆発させてるのは誰が見てもわかるので、そらさすがに時間の無駄だろ、むしろ後ろ暗いことがあるんだから相手が捨て身だと特に出来ることもないですよね。

最初から、工務店の社長をコンクリート詰めにして沈めるとか以外になにが出来るんだろうと思ってたんですが、妻が病床にあるんならそっちから攻めるのがいいのに、とか普通に考えていた私は人でなしでしょうか。

父親がまともなら次男も適当に処理ったんでしょうが、我が侭でなにもかも上手く行かないと我慢出来ないってことだと先が面倒かっただろうなぁ、としみじみ。

町は支配出来てもロシアの山奥じゃあるまいし、出るとこ出られたら終わりだわな。

 

三男に殺してやる、という言葉をやたらと言わせたがったというのは、その辺の鬱屈でしょうか、それともやっぱり父親の血みたいなものがあるのかな。

三男もやっぱり少し正体が知れないけど、次男の中に巣食ってるものってなんだろうな。