『週間 東洋経済』2012年2月25日号「鉄道再起動」

この特集タイトルだと震災復興かな? というふうに捉える人もおられるのではないかと思うのですが、『東洋経済』はすでに2011年4月の段階で「鉄道被災」に関しての特集を組んでいるのでいわばこの特集はその続き。

東洋経済って必ずしもすごく質が良い、というわけでもないとは思うんですが、前の特集をきちんと念頭に置いてその場限りではないってところは個人的には結構好きだなぁ。

(ただ若干、鉄道特集なんかだと特に専門ではないせいか内容がループしてる面がないでもなかったんですが、ちょっと危惧しながら手に取ったこの号は良かったと思う。)

要するに主な被害地が東北の地で、そこの鉄道は震災よりもずっと前から経営難。

前の特集でもある程度までは地方鉄道自体の経営状態に言及されてはいたんですが、あくまで自然災害に遭った鉄道などの限られた内容だったしね。仕切り直して今度は地方鉄道が経営難に至った理由から始めて、その挑戦に関してなども積極的に扱っているという流れで、前の特集の時点でこれやりたかったんだろうな、と思うとなかなか微笑ましいw

 

経済誌らしい海外への売り込みの話では、あれだよね、中国の高速鉄道にパクりって言うのは簡単なんだけど…そもそも日本すでに世界一でもなんでもないよね、ということを考えると一種の自意識過剰にしか傍目に見えない面もあるんだろうな、と思えなくもなく。

というか、そもそもフランスのデザインが入ってるんですね、そうなんだ。

京阪のベトナム進出とか不思議なんですが、変なプライドがない分私鉄のがいいのかな。

それとホームドアの問題に、バリアフリーの進展度、首都圏の京王線がやたらと強くて沿線民的にちょっと笑ってしまったんですが、そういや一斉にやってたね。JR東日本のインタビューがなかなか強気な様子で、小売り強いからなぁ、確かに。