『カラマーゾフの兄弟』#10 顔の無い仔

そういやあれですね、原作で「スメジャルコフ」と覚えていたんですがスメルジャコフだったか(よくやるよくやる)、あれなんですよね、計画殺人だった場合に他に該当する人がいないというか、原作ならともかく疑われて当然の立場だろうと思うんですが、そうか、それで毒が盛られたのか、なるほどなるほど。

長男もですけど(悪女が馬鹿みたいに前向きって言ってたよね)、次男も三男も、けして楽には生きて来てないと思うんですが周囲にはどこか幸福そうに見えてたんだよ、という描写がこのドラマでは特徴的ではないかと思うんですけど、その源泉となってるのが昔兄弟と、あと母親と過ごした日々なんだろうな、と思うと、少なくとも母親も兄弟もおらずに物乞いと言われた“彼”にはまあ、羨ましがる気持ちはわからないでもないかなぁ。

でもなんで次男なんだろうね、よくわからん。

やっぱりあれなのかなぁ、三兄弟の中で一人殺意と向き合ったからなのかなぁ。

というか、どうしてよく迫られてるんだろう兄弟揃って(如何わしい意味ではないけど、回数多い)、別にいいけど見た目的な意味で! とは正直思います。

 

三男が自分の母親の自殺の頃まで家にいたお手伝いさんを見つけ出して、彼女が兄弟がいるはずです(妊娠した女性がいました)、ということを言い出したのですが、まあ、彼女は責められないよなぁ、あの父親がまさか認知したり面倒見たりするはずもないというか。

ただ、よく考えてみればあの父親は町の有名人なんだから、あっちが探して来てる可能性はあって当然だったんだよな、その場合に、普通なら名乗るだろうとも思うのですが、家に残った兄弟たちがまだ学生で父親は父親で変わるわけもなし。

まあ、改めて考え直してみるとわからないでもない展開なのかもしれないな、これ。