『カラマーゾフの兄弟』#11≪終≫真実の色

原作では確かこれ免罪が晴れなかったんですが、科学捜査全盛の今となるとそうもならないよなw というのが妥当な落としどころだったんでしょうか、正直最終回はちょっといまいち物足りなかったなぁ、という気もするし、だがしかし、三兄弟が露骨に幸せになってるんだよん、て展開にされてもなんかそれもそれで困る気がする。

長男と次男のそれぞれの女性との関係も、曖昧で未来はある形で終わったってのはいいと思うんだよね(原作だと三男にも女の子いるんだけどね)。

 

結局、ドラマ版では過去の兄弟と母親との生活を非常に重視していたために、よくよく考えてみれば原作だと些か唐突だった気がする「腹違いの兄弟」もそんなに違和感がなかったというか、次男が本当に葛藤していた部分と、なにを乗り越えようとしていたのかってのが明確に語られていたのが良かった気がします。

てかなんか三兄弟も、もう一人もどうも選択が極端になりがちなんだけど、それこそが父親の血なんだろうか、と考えるとまあそういう意味では納得するかなぁ。

まあ結局私は最後の最後まで原作を気にしつつドラマを見てしまったことになるんですが、多分これね、そのほうが面白かった思います。順序逆でもいいかも。

だってあれだ、酷い父親に対して、三兄弟と亡き母親の絆で乗り切ったんだよ☆ だと身も蓋もないというかドラマにならないよ! 最初から示唆されていた兄弟との関係が一旦拗れて、それでも戻って、一番大変そうなことになっていた次男が本当に苦しんでいた部分が語られて、というのが最後の最後、命の危険になるまで明かされなくてこそだよな。

わかりにくく作った、と書かれていたんですが、わかりにくい部分のため要素を削ぎ落としたって辺りは評価したいなぁ、やっぱり。原作も面白いすよ、ぐちゃぐちゃだけどw