「日本の鉄道100年」朝日新聞社

1971年の発行で巻末の年表に1971年(昭和46年)まで載っているんですが、ああ、ひょっとしたら5月くらいまでで内容が終わっているのそのせいなのかなw 時代に合わせて何度か名前の変わったという10月14日の「鉄道記念日」自体はどうも最初の区間である品川-横浜間の開業式である“9月12日”の太陽暦換算なんだよ、と聞いてさすが、という気持ちになりました、そもそも太陰暦だったんだな。

どっちかというともともと巻末の年表が目当てで借りてきたようなところがあったんですが、本文は各地の鉄道に触れているものの微妙に年代順というよりはカテゴリ順だったりしますし、国鉄(そもそも戦後にこの呼び名になったんですが、それまで長いこと使ってた省線って呼び使えなくて主に「官設鉄道」と)メインで特急から新幹線に至るまでの流れが主、私鉄が出てきても大雑把な車両の変化の流れって感じになっていましてね。

ただ、100年分をざーっと見る分には技術の進化ってのも面白いっちゃあ面白い。

そしてあと、個人的に私鉄好きなこともあって新幹線だけが偏重される構成があんまり好きではないんですが、この本に関してはそれ以外の部分がきちんと触れられているので新幹線というものが様々な技術や全ての事情の集結点なんだなー、ということがわかってそこは案外良かったです、今後新幹線の記述読んでも面白く読めそう。

 

そもそも年表も100年分なだけあって内容が厳選されているんですが、年表を読んでいても時々、なぜこれが重要なのかわからない、ということがあったんですが、うーん、教わったこと聞くと、本文では鉄道と地形の克服に関しては欠けていたっぽいなぁ。

ただ、普段はとかく薄い傾向のある路面電車は年表だとともかく、車両写真は結構なボリュームでした、いろいろな本と読み合わせるのには結構良い中身だと思いますw