『東京人』2012年01月号「軍都東京の昭和」

あれ、2012年って太平洋戦争から開戦70周年なのか…正直そう何年も通してやってた戦争って数がないからあんまりピンと来ませんが(中国との「15年戦争」は象徴的な意味でもあるので、まあ軍隊いるっていうか進軍してたけどな)。

と思ったら1941年なので2011年か! 12月8日に真珠湾攻撃なので号じゃなくて発売日のほうに合わせたんだな。良く見たら1月号ですねこれ。

最近江戸から東京への流れというものを読むようになったんですが、なんでも江戸の特殊な人口配分(武士半分町人半分、でも町人が15%の土地にみっちみち)のせいで明治新政府になった時に土地が余ってていろいろ大変だったらしく。

正直大名屋敷から軍事施設になったんだよん、というところまでは違和感はないというか、それはそれで仕方なかったような気もしますね。

ただ、皇族が全て軍人になって彼らとクーデター実行者ら(226事件とか)すら程近いところにいたっていう状況があとの時代にどう影響を及ぼしたのか、ということをなんとなく考えてしまったというか、この特集自体はなんら分析はしていなかったんですが、やっぱり土地の雑誌だけあってあらゆる立場から語ってるのでなんとなくねー。

226事件の時に自宅に戻らなかった宮さまがいたり、師団によって動く動かないという違いがあったんだけど、どうもそれが彼らのいた地点で違うんじゃないか、とか聞いていると逆にそういう軍隊が近い場所にいたからこそ、ということも考えてしまいますね。

 

軍事工場や戦後もアメリカ軍の駐屯基地として使われていた(今も一部)六本木や赤坂の土地の話や、戦時中の地図の話、日本兵捕虜尋問所である「トレイシー」の話、教育や報道の話などもありましたが、やっぱり、なんか変なものだなぁ、戦争って。