『住まい論’10』#1 乾燥地域の中庭を拠点にした住まい-外庭との対比で

1回と2回が対の内容になっていて3回がそのまとめ、と聞いたので素直に2回までをまとめて見ていたんですが、あー、確かに、なんとなくわかるような気がします。最初にこの回でヨーロッパメインの地図が出されてきて「まずサハラ砂漠に伝統の家を紹介します」と言っていたのでなんでだろう、と思ってしまったんですが、ああ、地中海の住居についてだったのか、スペインっていうかイベリア半島の特徴的な形と、アフリカが大陸の形がわからない程度に北限だけが出てきてたんですが、地中海の地図だと仕方ないのかw

繰り返し語られていたのが“中庭”の存在で、あれ自体が乾燥地帯に特有の家そのものの温度を下げるための仕組みなんだろうな、と思うのですが(家の熱も中庭から抜けるよね、多分)。文明はそもそも乾燥地帯で生まれ、と紹介されると、確かにまあ、そうか、まず都市化があってこその文明だもんね。

実際、過去の文明見てっても中庭とかアトリウムとか、中庭やら吹き抜けやら存在していて、今も地域によってはそれが続いているそうですが、そこで家族が集ったりするのだとか。複数存在してるなんてこともあって、家畜を育てる場所になっていたりとか、植物やら水を湛える空間になっていたりとか、若干のバリエーションがある。

とはいえ、家の中に外への空間を作るってことでは共通していて、それが要するにもともとの生活の必然性から生まれて、そこにあとから意味が付けられていった、という順序になるってことなのかなぁ。

 

2回の東南アジア系の“外庭”の家と対比されていたんですが、この家の中に世界を作るということから唯一神が生まれたのではないかと語られてまして、そこから父系社会が作られていったのではないか、という理屈になるようです。家の話ってえらいスケールになるなw