『八重の桜』#25 白虎隊出陣

今までずっと「歴史的な出来事」と「八重さんの周囲」とが当然連動は見せつつもあくまでも話の中で2軸として存在している、という見方をしてきたんですが、前話で亡くなった少年の元に八重さんが駆けつけた時点くらいから少しずつ“重なって”きまして。

ついに今回、お城に上がりたい、とお父さんに申し出て。

(女は戦場に立つもんじゃねぇって言い分って、なんだろう、今見ると確かになんだろう、不自由な気はするんだけど、男の役割女の役割って制度そのものは、正しいとか正しくないとかそれだけで現代人が判断するものでもないと思っています。)

そして、時々この番組そのものの予告などで聞くように「突然戦場に現れる」んですよね。私たち視聴者は最初から、彼女が超人であることはなんとなく伝え聞いて見ている。

 

で、ただ正直、彼女の父親が八重さんに駄目だ、と言うことをその感覚のまま非難することだけはしないようにしよう、と心に決めています。ていうかお父さん心底誠実な人だ。

あと、私は多摩と文化的につながる地域に住んでいて、今まであまり新撰組が好きではなかったんですが、なんだろ、今回、斉藤一さんかな? が会津に残ります、と言ってるのは、なんとなく気持ちがわかりました。多摩川ってのがね、江戸の入り口なんですが簡素な橋もなかったんですよね、あそこ。

この回の中で橋を落として撤退しろ、という命令が会津のお殿様からあったんですが、重臣があの橋は石橋です、簡単には落ちない。と口にする。外から来た彼はそのことを多分きちんと認識したことがなかったんでしょう、会津は要所に丈夫な橋を掛けていた。

そもそも戦の意思そのものがなかった、多分、外に開かれていた。それは、戦争の段階になれば弱点なんだけど、なんだろう、やっぱりそこを責めることだけはしたくないよなぁ。